ラスベガス

ラスベガスは街全体が大きなアミューズメントパークという印象だ。
ラスベガスでは、まず空港でレンタカーを調達して移動したのだが、レンタカー場も日本ではお目にかかれない程広く、レンタカーの台数も何百台とある。
自家用車で訪れない人々は、ほとんどレンタカーを借りるらしい。
やはり、車が主な交通手段の国だ。それは、砂漠の真ん中の観光地、ここラスベガスでもかわりないようだ。

 ラスベガスの駐車場の特徴

ラスベガスの駐車場の特徴は、『ホテル利用者は駐車料金を取られない』ということだ。
『駐車料金等は支払わなくて良いから、アミューズメントでいっぱいお金を落としていって下さい。』ということらしい。
確かに、ホテル利用者専用駐車場には、ゲートもなければ精算所もない。(写真32)

写真32

しかも、3,000台程の十分なスペースがあるが、係員などどこにも見当たらない。
その代わり何かあった時に備えて、何本か置きの柱に『非常用電話』(写真33)が備え付けられている。

写真33

ホテル利用者専用駐車場には、従業員専用駐車場(写真34)も併設してあり、その規模がまた大きい。
平面駐車場で、楽に1,000台は停めることのできるスペースが用意されている。
また、ラスベガスの駐車場は、ホテルの駐車場に限らず、連続斜床(写真35)を採用している所が多い。
基本的な形態は、場内が2つに分かれており、昇り専用と下り専用がX字型に交差している。
ちょうど、日本のデパートにある、交差するエスカレーターと同じ形態だ。
各階のX字の中心部が接続していて、昇り・下りの通路が双方向へ行き来できる(写真36)ように設計されている。


写真34

写真35

写真36

 

連続斜床の駐車場は、一見、どちらの方向に進めば良いのか戸惑うのだが、どの駐車場でも、(サンフランシスコの欄で記述したように、)入庫しやすいよう各車室が通路に向けて斜めに設計されているので、駐車してある車のおしり部分の向きを見れば、すぐに進むべき方向がわかる。

 ラスベガスの一般駐車場の特徴

ラスベガスの一般駐車場の特徴は、というと、サンフランシスコやロサンジェルスの駐車場とは異なり、係員が入口で駐車券を渡してくれるところが多い。
しかも、駐車券と一緒に、特約店舗の割引券を添付してくれる駐車場が何ヶ所かあった。
これは、非常に良いサービスで、アメリカに来て初めてサービス面で感心させられた。
ゴールデンパーキングでも、特約内容や周辺の地図を載せたパンフレットを配布しているが、割引券は配布していない。
ぜひ、できる限り多くの割引券を入手して、早急に配布したい。

また、入口に係員がいるのは割引券配布のためだけではないようだ。
ラスベガスでは道路のあちらこちらでショーが行なわれている。
入口の係員は、その開催時間を利用客に教える役割も果たしているようだ。
これも、ゴールデンパーキングで行なう『各特約店舗の割引システムの説明』と同様のサービスだ。

ラスベガスは、(ロサンジェルスのMGMプラザ駐車場のように、)街に入る段階で不審人物を排除しているため、係員も安心して勤務でき、こういった接客サービスが可能となるらしい。
また、ラスベガスは夜になるといたるところで照明が灯り、一斉に華やかになる。
駐車場とて例外ではなく、どの駐車場も様々な方法でライトアップ(写真37・38)される。


写真37

写真38

 

別の視点から見ると、『電力の無駄遣い』のようにも見えるが、これにも合理的な仕組みがある。
まず、街の中心部から少し離れたところに『フーバーダム』というダムがあり、そのダムを利用した水力発電で、ラスベガスのライトアップに必要な電力を十分賄っているそうだ。
さらに、ライトアップされた看板を良く見てみると、ソーラーシステムパネルが設置されたものが、意外と多いことに気付く。
日差しの強いラスベガスの特徴を利用した、非常に合理的なシステムだ。日本でも、コインパーキング等で導入の可能性を検討する価値が十分にある。